ウルトラパンク&ポップな実践存在ガイド

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日本の罪と罰

おっす!前世はフランス革命のギロチンで大根(おでん用)を輪切りにしていたキシモトシンジです。

 

ja.wikisource.org

 

見落としてたら申し訳ないですが、刑法の最初の方(大事なことが書いてあるところ)のどこを読んでも、なぜ罪に対して刑が与えられるのか?その原理は書かれていないの、すごく実用的だなーって。

(あ、こっからの話は法律学者のみなさんがとっくにまとめている内容だと思うので、まともに知りたい方はそちらをあたってくださいな。ここからは妄言が続くだけです)

 

みなさんは、罪に対して刑が与えられるべき根拠ってなんだとお考えですか?

 

1.犯罪抑止のため(委員長気取り)

2.被害者感情への配慮(はぐれ刑事純情派

3.私人の報復による治安悪化防止の為(仇討ちヤメよう派

4.治安は経済発展と外資誘致のため(経済一元論者

5.市民の平安を守るため(1をポエムで理解する人)

6.だってお金持ちほど治安によって守られるんですよ(なりきりふろむだ先生派

7.目には目を(メソポタミア市民

8.ベンツが買えたんですよ(ちくわ大明神

9.人の痛みが分からないんですかあああ(3年B組メソポタミア先生

10.いや当たり前だし(何も考えてないやつが一番厄介だよ

11.日本の伝統です(10をさらに厄介にした派

12.遺伝子は利己的なので(ドーキンス

13.あ、それ全部もらいます(ナザレのイエス

 

うーん、わかんなーい

なぜなら、国家が個人に罰を与えるこれといった根拠など無いから

 

個人的には1〜7の混合によって、自分を納得させているとしか言いようがないです。

 

そして刑法がコレということも定めることもないだろうなあと。だって根拠はないし、主たる目的も決められないけど、刑は有用だから。

それって実用的だと思いますよ。みんながなんとなく良いと思うことを、理由を明示せずに淡々と運用する。それでみんなが幸せなら、それでいい、……もそれなりに正しいと思います。

下手に理論化してあとから理論を破るようなパターンが出てきて、ワケワカランことになるより「そういうものなんで」で、済ませるほうが便利でしょうし。

 

ただ、この原理が明確でないと困ることもあって、死刑の是非なども原理による話ができません。死刑によって1の効果が期待できるとか、できないとかのテーマに収束させようとしても、そもそも1が主目的でなければ意味がないわけです。刑の原理が1だったり、2だったり4だったりと人によって定まっていなければ、議論のようであってそうでないものを繰り返すだけです。

 

逆に「アッラーがそう言ったので」でみたいな方針で、すべてを根拠付けるのもできるかと思います。個人的にはそういった法律が運用されている国で生活できる自信がないですけどもー

 

ネットでは犯罪被害者目線、加害者目線での話題が飛び交いますが、どうでしょう、国家が刑を執行する原理、スタート地点にたまには寄り道してみませんか。